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遺伝子検査で遺伝性乳がん・卵巣がんを予防

体内時計、病気、瞳の色などを決める色々な遺伝子。
なんとその数は2万数千種類にも及びます。
この遺伝子を調べて体質をチェックすることで、病気が発症する前から
医療関係者と一緒に対策を考えることができます。
色んな遺伝子検査がありますが、ここでは乳がん・卵巣がんの遺伝子検査の概要を
ご紹介します。

乳がん・卵巣がんには遺伝性のものがある

卵巣がん 遺伝子検査

乳がんや卵巣がんには、「遺伝と無関係」のものと、「遺伝性」のものがあります。

アメリカの統計データにはなりますが、

【70歳までに乳がん・卵巣がんを発症するリスク】

がんの種類
遺伝子異常なし
遺伝子異常あり
乳がん 8% 最大87%
卵巣がん 1%未満 最大44%

このように、遺伝子に変異が生じて癌になるリスクは
通常に比べて非常に高いですね。

日本人の場合、
卵巣・乳がんを発症した人の5~10%は遺伝性であるというデータがあります。
上記の数字で言うところの、遺伝子異常による卵巣がんのリスク44%というのは、
100人中44人が卵巣がんになるという意味ではなく、
遺伝により癌になる体質の人のうち、最大見積もって44%の人が発症するという数字です。

これが乳がんの場合、最大で87%ですので、
家系に乳がんの人がいた場合、乳がんに罹患するリスクは高いということになります。

そこで、最近話題になっているのが「遺伝子検査」ですね。
とは言え、具体的にはどんな検査をし、
遺伝子に異常があると分かった場合、どんな治療をしていくのか、
また遺伝子検査にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

遺伝子検査の方法とその後

乳がん 遺伝子検査

1 遺伝子カウンセリング

矢印長

医師と遺伝カウンセラーが担当
がんの家族歴の作成
検査意義の説明
リスクが高いと判明した時に大きな不安を抱えることなどを説明

2 遺伝子検査

矢印3

血液検査でBRCA1遺伝子やBRCA2遺伝子に病的変異がないかを調べる
費用は20万円程度(保険がきかない)

3 病巣を予防的に切除

予防的な対策をとることで、がん発症のリスクを確実に減らす

実際に検査をして、がん発症リスクが何%だったら切除すべきなのか。
リスク80%なら切除という選択肢も十分候補にあがりますが、
例えば44%だった場合どうするのか。
これ、とても迷いますよね。

遺伝子検査で数字が出た時の対処法

乳がん 遺伝子検査

発症してから検査をして病巣を切除するのも精神的ダメージがあるのに、
将来発症するかもしれない病気に対して、
今の時点で何も症状がないのに切除という選択を迷わなければならない。

遺伝性がん体質であると分かった時の対処法は2つです。

①早期発見のための定期検査

乳がんであれば、40歳を過ぎたら乳がん検診を受けるよう推奨されていますが、
遺伝子検査でリスクが高かった場合は、25歳を過ぎたころから
定期検査を受けて、早期発見できるよう努めることが大切です。

②予防的切除

発症する前に切除します。
卵巣がんは早期発見が難しいがんです。
40歳を過ぎると発症しやすいため、その年齢に切除するという選択肢もあります。
予防的切除には保険が効かないので、100万円前後の費用がかかります。

検査を受ける年齢によって、
がんの発症リスクも大きく異なってきますので、
家庭環境や人生設計などを考えながら、医師と相談しながらどうすべきかを
考える必要があります。

遺伝子検査を受けた方がいい人

遺伝子検査は保険が効きません。
「がん体質かどうか調べてみよう~」と軽いノリで出来るものではありません。

遺伝性乳がんや卵巣がんが心配だという人は、
以下の項目をチェックしてみて下さい。

・40歳未満で乳がんを発症した人が、本人含め親族にいる
・乳がん発症者が、本人含め親族に3人以上いる
・男性で乳がんになった人がいる
・卵巣がんの人が、本人含め親族にいる

この中から1つでも当てはまるものがあれば、
一般の人よりも遺伝性がん体質であるリスクが高いと言えます。

遺伝子検査が受けられる病院

遺伝子検査はどこの病院でも受けられるわけではありません。

遺伝性乳がんや卵巣がんが心配で、
遺伝子検査の相談をしたい、検査を受けたいという方は、
日本HBOCコンソーシアムのサイトに検査が受けられる施設が掲載されています。

⇒遺伝子検査が受けられる施設

 

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