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ストップ!脳梗塞! 見逃しやすい脳梗塞の前触れ

推定患者数約92万人で、そのうち年間7万人が死亡するという怖い病気「脳梗塞」。特に最近では若い女性アナウンサーが脳梗塞を発症し話題にもなっています。
脳梗塞は脳の血管が詰まり脳細胞が壊死し、最悪の場合、命を落としたり、助かったとしても深刻な後遺症を残すことが多い病気です。しかし、脳梗塞は予防できるのです!わずかな前兆・前触れを見逃さずキャッチできるかどうか。これが脳梗塞のカギとなります。

年齢は関係ない!若くても脳梗塞に

若年性脳梗塞の原因

脳梗塞は年齢があがるにつれて増えていく病気ですが、最近話題になっているのは45歳以下で発症する若年性脳梗塞です。

高齢者に多い脳梗塞の危険因子は、以下の通り。

・高血圧
・喫煙
・脂質異常症
・糖尿病
・加齢

この中でも高血圧と加齢は特に注意が必要です。血圧が高いと血管が痛みやすく、脳梗塞が起こりやすくなります。また、女性の場合は女性ホルモンで血管が守られているので若い時はなりにくいのですが、閉経後は女性ホルモンの分泌が減少しリスクが高まります。

これらは一般的な脳梗塞の危険因子でしたが、若年性脳梗塞の場合は危険因子がまったく異なります。

若年性脳梗塞の危険因子は以下の通り。

・血管が裂ける動脈解離
・心臓の血栓が飛ぶ
・足に血の塊がある
・膠原病などの自己免疫疾患
・もやもや病などの脳血管疾患 など

このように危険因子は異なるのですが、高齢者に多い脳梗塞も若年性脳梗塞も症状や前兆は同じです。

脳梗塞の前兆を見逃さない!これが大切な家族を脳梗塞から守る最大のポイントなのです。

脳梗塞の前触れはこんな症状!

脳梗塞の前触れ TIA 症状
 

ある日突然発症する脳梗塞ですが、前触れ・前兆がある時もあります。

例えば、『ある日突然片側の視界が悪くなる視野狭窄が起こるが、疲れのせいだと思って一晩休んだら、翌朝には視界が元に戻っていたので安心していたら、数日後には脳梗塞を発症した。』という例があります。

こういう一時期的に症状があるものの、数分で症状が無くなってしまう前触れをTIA(一過性脳虚血発作)と言います。

TIAの代表的な症状は以下の通りです。

・片目が見えなくなる
・ものが二重に見える
・転倒しやすくなる
・片側の麻痺やしびれ(顔、手足)
・ろれつが回らない
・言葉が出ない
・言う事が理解できない

TIA(一過性脳虚血発作)は、48時間以内に5%の確率で脳梗塞へ移行し、そこまでいかなくても3割以内の人が、いずれは脳梗塞を発症します。

一過性の症状なので見過ごしやすいのですが、逆に言うとTIA症状に気付くことが出来さえすれば大事に至らずに済むのです。TIAは脳梗塞を見つける最後のチャンスなのです。

脳梗塞の前兆をチェックする方法

脳梗塞 前兆 チェック

TIA(一過性脳虚血発作)か脳梗塞かどうかを判断する方法があります。

【FASTテスト方法】

ace:顔の麻痺

  口を広げてイーと言い、口角の片側が上がらなければ要注意!

rm:腕の麻痺

  手のひらを上にして両腕を肩の高さまであげて目をつぶってキープ。
  片腕が下がってきたら要注意!

peech:言葉の障害

  短い文章を言ってみる。
  例えば、「太郎が花子にリンゴをあげた」などが言えるかどうかをチェック。

ime:すぐ受診

  FASTテストのどれか1つでもできなければ、即座に救急車を呼ぶ。

「このぐらいの症状で救急車を呼んでもいいの?」と、特に一過性の症状であったり、まだ軽度の症状の場合だと救急車を呼ぶのは躊躇しますよね。

しかし、脳梗塞のFASTテストで1つでも該当する項目があれば例え数分の症状であっても、遠慮せずに救急隊員にファストテストのこの症状があると伝えましょう。

なぜなら、脳梗塞は発症からどれだけの時間が経過しているか、治療は時間との勝負なのです。発症からの時間経過で出来る治療が異なってくるのです。

時間との勝負!脳梗塞の画期的治療法

脳梗塞 治療法 tPA 血管内治療
 

脳梗塞は発症からの時間経過がカギでしたね。脳梗塞発症後の経過時間により命の危険、後遺症の程度に差が出てきます。

発症から4.5時間以内がポイント

 血栓を溶かす薬剤で、4.5時間以内という時間内で使用できれば後遺症もなく 血栓を溶かすことが出来る点滴治療薬。

血管内治療・・・発症から8時間以内がポイント

 足の動脈から脳の閉塞部分までカテーテルを挿入し、 血の塊を細かくしてカテーテルで吸引して取り除く治療法。 切らずにできる手術なので患者への負担が少なくて済む。

救急車を呼んだ時点で発症から4.5時間を超えている場合が多く、また、病院に搬送されてから検査に1時間程度要することから、発症から3時間以内に救急車を呼べるかどうかがカギとなります。

FASTテストで症状があれば、速やかに救急車を呼ぶようにしましょう。

研究段階の最新治療法

脳梗塞 幹細胞治療
 
今、最新治療法が研究されており臨床試験まで行っているものがあります。それは、幹細胞治療です。

幹細胞とは、組織や臓器の元となる細胞。

心筋幹細胞⇒心臓を作る
神経幹細胞⇒神経を作る
造血幹細胞⇒血液や血管を作る

脳梗塞には造血幹細胞を使用する幹細胞治療の研究が進んでいます。

脳梗塞は脳の細胞が壊死する病気でしたよね。壊死した部分に新しく神経を作ろうと神経幹細胞が集まりますが、血管がないため栄養が行き届かずに神経幹細胞は活動が阻害されます。そこで、骨髄から採取した造血幹細胞を血液に投与します。すると、壊死した部分に血管を作ろうと強力に作用し血管ができます。血管が出来たことで栄養が行き届き、神経幹細胞の働きは活性化され、新たな神経が出来ていきます。

これが最先端治療、幹細胞治療の仕組みです。リハビリとあわせることで神経回路がより強く結びつき、運動機能回復にも効果を発揮します。

自力歩行できない重症患者さんを対象に臨床試験は行われており、杖をつきつつも自力歩行できるまでに回復できています。

この治療、細胞が活性化しやすい時期(脳梗塞発症から10日以内)がポイントで、平成28年度までの保険適用を目指して研究が行われています。この治療法が一般的になれば、更に脳梗塞の後遺症で苦しむ患者さんの大きな助けとなることでしょう。

最新のリスク検査が登場!これで隠れ脳梗塞をチェック!

脳梗塞 血液検査
 

冒頭で脳梗塞の前兆について話しました。しかし、当然のことながら前兆のない脳梗塞もあります。これが簡単な血液検査で分かるとしたら?

脳梗塞の危険因子の一つに、脂質異常症がありましたね。脂質異常症とは、血中のコレステロールや中性脂肪が増加する高脂血症をおこし、これがきっかけで動脈硬化となります。

従って、動脈硬化の進行度合いが予測できれば脳梗塞や心筋梗塞の予防に繋がります。

動脈硬化

血液検査で、変性LDL(超悪玉コレステロール)とLOX1の数値を調べます。

変性LDL・・・活性酸素などでLDL(悪玉コレステロール)が酸化したもの。
LOX1・・・血管壁に存在するたんぱく質

通常、血液中に変性LDLが存在するだけでは害はないのですが、LOX1(ロックスワン)と結合することで、変性LDLは血管内壁に潜り込みます。すると、血管のバリア機能が破壊され、普通のLDLも血管内壁に入り込みやすくなり、動脈硬化が進んでいくのです。

研究の結果、変性LDLの値が高い人は、脳梗塞の発症率が3倍も高くなることが判明しています。

変性LDLとLOX1の数値を調べることで、前兆のない脳梗塞、ノーリスクの方の脳梗塞を見つけることができるのです。

この最新の血液検査は導入されたばかりで、全国50の病院でしかまだできません。費用も保険が効かず1万2千円の負担となります。
>>血液検査(LOX-index)が出来る医療施設一覧
 

リスク要因が多い人は精密検査 脳ドッグを

脳梗塞 精密検査 脳ドッグ
 

最新血液検査LOX-indexでは、危険因子の全くない人の脳梗塞リスクが分かりますが、既に脳梗塞の危険因子を持っている人は、脳ドッグを1度受けてみると良いですね。

脳ドッグ

・MRI(MRA)検査・・・脳や脳の血管を調べます
・頸動脈超音波検査・・・頸動脈に血栓がないか調べます
・心電図、心エコー検査・・・不整脈がないかを調べます

何か自覚症状があり検査をした場合は保険適用となりますが、検診で受ける場合は、医療機関で異なりますが約5万円前後ほどかかります。

高額のように感じますが、脳卒中年齢(40歳以上)は脳ドッグを受けるメリットの方が大きいのです。もし検診で何も異常が見つからなければ、5年に1回の間隔で脳ドッグを受けると良いです。

「何もないのに5万円の検診代を払うのは勿体ない」「1年に1万円で脳梗塞の不安から解放される」

健康はお金では買えませんので、考え方次第だと思います。

脳梗塞あるあるQ&A

脳梗塞 疑問

脳梗塞は遺伝しますか?

遺伝しません。しかし、脳梗塞になりやすい体質は遺伝します。

脳梗塞の予防に良い食事は?

最大の危険因子は高血圧なので減塩がおすすめ。
  <高血圧を防ぐ減塩のコツ>
   ・だしをたっぷり使う
   ・酸味、香り、更新料を活用する
   ・しょうゆやソースは最初からかけずにつけて食べる
   ・カリウムの多い海藻類やバナナを摂取し塩分を排泄(腎臓病の人は医師に相談)

気を付けたい時間帯や場所はありますか?

温かい所から寒い所への移動。(お風呂場など)血管が急に収縮し、血圧が急に上昇し危険です。朝方に発症する脳梗塞も多いです。モーニングサージと言い、就寝中は低くなっている血圧が起床と共に急激にあがる場合は要注意です。

片頭痛と脳梗塞による頭痛の見分け方は?

脳梗塞は一般的には頭痛はありません。頭痛がする場合は、脳卒中や脳出血がある場合です。片頭痛も脳梗塞のリスクの一つですので、通常の頭痛と全く異なる頭痛がした場合は病院へ。

あとがき

脳梗塞を未然に防ぐ、もしくは重症化させずに対処するには脳梗塞について知っておく必要があります。年齢関係なく、若年性脳梗塞も最近は良く耳にするようになりました。症状やチェック方法などをしっかり把握し、いざという時に役立てるように私も復習しておこうと思います。

 

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