“冬季うつ病”ってご存知ですか?
冬季特有の心身の不調。春になると自然と治る”うつ病”ですが、認知度が低い為放置されやすく、時には春になっても改善されずに深刻化することも・・・。
冬季うつ病の症状・原因について
【冬季うつ病チェックリスト】

ご飯やパンなど、炭水化物が食べたくなる
普段と比べて睡眠時間がとても長くなった
仕事や家事が集中して出来なくなった
人付き合いが面倒になり、外出する機会が減った
楽しめていた趣味に没頭できない
倦怠感と憂鬱感で朝布団から出られない
寝ても寝ても寝たりない
これらの症状が冬季に2年続くようであれば、”冬季うつ病“かもしれません。
冬季うつ病は”季節性感情障害“とも呼ばれ、
10月~12月頃にかけて症状が現れます。
症状を訴える人は女性に多く、男性の4倍近くにも上ります。
冬季うつ病の原因はハッキリしています。
日照時間が短く、セロトニンの分泌が減少してうつ状態になる
なぜ、日照時間が短くなるとうつ状態になるのでしょうか。
日照時間が短いと、精神を安定させる脳内物質セロトニンの分泌が減少します。
セロトニンは体内においてとても重要な三大神経伝達物質の1つであり、
これが不足すると”うつ病”などの精神疾患に陥りやすいのです。
セロトニンは太陽を浴びることで作られる物質のため、
極端に日照時間の少ない雪の多い地域や、
日当たりの悪い部屋に住んでいる人が要注意です。
冬季うつ病の治療法と予防法について
人工的に光を浴びる高照度光療法
冬季うつ病の場合、日照時間に問題がありますので、
高照度光療法と言って、2500~1万ルクスの強い人工光を浴びる治療法が効果的です。
毎朝30~60分ほど、約1週間連続して行われます。
専門医ではこのような治療が行われ、効果も確認されています。
実際にヨーロッパでは冬季うつ病は一般的な病気であり、
公共施設で光療法が受けられる場所があったり、
職場に高照度照明器具を導入して、職員のやる気を向上させるところもあります。
実は自宅でも治療できる家庭用の高照度光照射装置もあります。
天気の良い日は積極的に日光を浴びる
朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びましょう。
夜更かしをせず規則正しい生活をし、積極的に外に出ましょう。
ストレスをためず、無理せずしっかり休養を取りましょう
ストレスがうつ病の原因になるのは、冬季うつ病も同じです。
うつ症状を悩むことで更にストレスが重なりますので、
好きな音楽を聞きながら散歩を楽しむなどストレス発散を心がけましょう。
セロトニンを増やすビタミンやたんぱく質を取る
セロトニンを増やすには、炭水化物やビタミンB6が必要。
ご飯などの炭水化物を食べながら、
肉・魚・大豆などのたんぱく質、
ビタミンB6を含む青背魚やレバー、バナナを積極的に食べましょう。
光と音でスッキリ起きられるinti(インティ)で予防
2015年12月11日のスッキリで紹介された、冬季うつ対策グッズの【インティ】。
起きたい時刻に設定すると、朝日と同じルクスの光が顔に当たるようになり、眠りが深い時に無理やり目覚ましの音で目覚めるのではなく、光で徐々に浅い眠りへ移行しストレスなく起きられるという目覚まし時計です。
セロトニン分泌が促進されることで、冬季うつ病の予防にもなりますし、日頃から目覚めが悪い人や快眠できずに悩んでいる方にもお勧めのインティです。
81%の人が朝が楽になったと回答した光目覚ましinti(インティ)
あとがき
“冬季うつ病”という言葉は認知度も低く、
春になれば治るからと我慢して放置しがちです。
放置することで、普通の”うつ”に移行する人が増えているため注意が必要です。
冬は寒さも手伝って屋内にこもりがちになります。
日光に当たることで精神安定のセロトニンが生成され、
インフルエンザなどのウィルスに効果のあるビタミンDも生成されます。
心身ともに健康であるためには、お日様に当たることは必要なこと。
規則正しい生活に充分な睡眠。
意識して生活するだけでも予防になるのではないでしょうか。