日差しがギラギラと照りつける7月8月になると「日焼け注意!紫外線対策しなくちゃ!」と自然に思わせてくれますが、実は紫外線は5月から急激に増えているのです。特に、肌の奥深くまで届いてしまう紫外線UVAは5月がピーク。紫外線UVAは、肌のハリや弾力に関係するコラーゲンやヒアルロン酸を生成する細胞に傷を与えてしまいます。UVAは年間を通して存在しますが、ピークの5月から本格的に紫外線対策をするのが好ましいのです。
曇りの日でも紫外線対策を
曇りの日だからといって油断は禁物です。
快晴の日と比べると、曇りの日は60%、雨の日は30%の紫外線が降り注いでいます。
また、雲の切れ間から日が差す薄曇りの日は、雲に紫外線は反射して、晴れの日よりも紫外線量が増えることがあります。
紫外線は日傘だけでは防げません
紫外線対策として真っ先に挙げられるのが、日焼け止めと日傘ではないでしょうか。
紫外線が地上に降り注ぐ時、
散乱光・直接光・反射光の三段線で地上に到達します。
紫外線は360℃どこからでもくるので、
日傘だけでは紫外線の半分しか防げないのです。
日焼け止めを塗った上で、日傘を差すとより効果的に紫外線を防ぐことが出来ます。
日焼け止めの基準SPF PAについて
日焼け止めには、SPFとPAの表示があります。
SPFは、肌の表面にダメージを与えるUVBの影響を防ぐ時間を意味します。
例えば、
日焼け止めを塗らずに紫外線を浴びて日焼けをするのに20分かかると仮定すると、
SPF50を塗った場合は、20分×50倍の時間ほど、日焼けする時間を遅らせることができます。
SPFの数値は「強さ」ではなく、「日焼けを遅らせる時間」なのです。
PAは、肌の奥深くに届くUVAを防ぐ強さを意味します。
2013年1月1日から、PA++++(フォープラス)が新基準として導入されました。
PA+ | 効果がある |
PA++ | 効果がかなり高い |
PA+++ | 効果が非常に高い |
PA++++ | 効果がきわめて高い |
日焼け止めを選ぶ時、SPF50+とPA++++のものを選んでおけば最大の効果が得られるのですが、防御効果が高いものは、肌への負担も大きくなります。
屋外で長時間活動する時、日常生活で使用する時、
それぞれに合わせて日焼け止めを使い分けることが大切です。
あとがき
紫外線を浴びすぎると、日焼け・しみ・皮膚がんなどの弊害があるので予防は重要ですが、
紫外線を浴びなさすぎると骨を形成するのに必要なビタミンDが作られず、
骨粗しょう症になります。
ビタミンDが不足すると骨がもろくなるだけでなく、
うつや花粉症の発症率を高めたり、免疫力低下を招いたりもします。
強い日差しの下では適切な紫外線対策は必要ですが、
常に紫外線を防御することにピリピリする必要はないように思います。