スギ花粉の飛散が始まりました。
2013年のスギ花粉、なんと東日本では6倍もの飛散量が予想されています。
この数値を見ただけでもゾッとしますが、今年はトリプルパンチの大打撃!!
花粉×黄砂×PM2.5の3大危険因子がもたらす悪夢とは・・・。
中国大気汚染物質PM2.5が夏手前まで日本列島に飛来!

中国の大気汚染問題が日々深刻化しています。
様々ある大気汚染物質の一つ、微小粒子状物質PM2.5が日本でも環境基準を超えて
計測されています。
PM2.5の人体への影響
・喘息
・心臓疾患
・アレルギー性鼻炎の悪化
PM2.5は髪の毛の1/30も小さい微小粒子の為、肺胞の奥深くまで到達します。
米国ガン協会コホートの調査結果によると、
PM2.5が1立方メートル当たり10マイクログラム増えると、
心臓や肺疾患での死亡率が9%、肺がん死亡率が14%、全体で6%も死亡率が
上がります。
PM2.5の測定結果を公表
PM2.5の日本の環境基準は、大気1立方メートル当たり一日平均35マイクログラム以下。
日本でも基準値を超えて観測される日がある為、
いち早く自治体での測定値速報を公開した福岡県を初め、
各県で観測所を増設し、市等のホームページで測定値速報を公開しています。
PM2.5の観測予測ならココ!
各自治体が発表しているのは測定値ですが、予測数値を公表しているHPがあります。
ここなら風向き等の気象情報と照合し、どの地域がどの程度のPM2.5の飛散量があるのかが、分かりやすく表示されています。
この数値をその日の行動の目安にすると良いでしょう。
PM2.5のもたらす恐怖はそれだけじゃない!

PM2.5と花粉が合体して花粉症が深刻化!
花粉症の人にとって恐怖なのが、PM2.5がスギ花粉にくっついて花粉症が悪化すること。
花粉と大気汚染物質が大気の風に巻き上げられて一緒になり、
複合的な大気汚染物質が吸着している花粉は、非常に強いアレルゲンとなります。
花粉症の人は症状が例年よりも悪化し、
花粉症でなかった人も発症する危険性は高くなります。
これまでにも花粉症の人は幹線道路沿いが多いと言われてきており、
大気汚染と花粉症の因果関係は無視できないのです。
私たちにも出来るPM2.5&花粉症の3つの対策
正しくマスクを着用しよう

花粉症対策なら普通のサージカルマスクを正しく着用することで防げますが、
大気汚染物質PM2.5は粒子がとても微小のため、普通のマスクを通り抜けてしまいます。
N95規格のマスク、もしくはN95クラスのマスクをお勧めします。
空気清浄機で花粉&汚染物質を除去
PM2.5や花粉は換気で窓を開けたり、服の線維に入り込むなどして
部屋の中にも入ってきます。
家の中に入り込んでしまったものは、空気清浄機で空気をクリーンにしましょう。
国産メーカーの空気清浄機は0.3マイクロメートルまでの汚染物質を除去する能力があります。
PM2.5は2.5マイクロメートルよりも小さい粒子の総称なので、
0.3マイクロメートルまでの大きさの物質なら除去が可能です。
国産メーカーで一番人気なのが、ダイキン「うるおい光クリエール」です。
外国製になりますが、スウェーデンの空気清浄機なら、
0.3マイクロメートルよりもはるかに小さい0.07マイクロメートルの汚染物質まで
除去します。
これが手頃の価格で人気のあるイオンフロー50です。
大気汚染のひどい中国では1家に1台ではなく、
1部屋の1台の空気清浄機の設置が求められています。
濡れぞうきんの拭き掃除で花粉を除去しよう

花粉は湿気を数と重たくなって下に落ちてきます。
家を掃除する時には、加湿器などで部屋の湿度を満たし花粉を下に下させます。
そして、濡れ雑巾で水拭きをし、その後乾いた雑巾で水気が無くなるまで乾拭きします。
その後から掃除機をかけると、床におりた花粉を掃除機の排気で巻き上げずに済みます。
あとがき
大気汚染問題は今がピークではありません。
PM2.5飛来問題は夏手前までは続きます。
例年であれば、この時期は黄砂と花粉に要注意だったのが、
PM2.5という物質が加わることで更なる注意が必要となります。
花粉症の人も、まだそうでない人も
症状悪化や発症を防ぐためにもPM2.5飛散予測をチェックして
マスク対応など心がけましょう。