大阪の御堂筋で車の事故がありました。運転手が糖尿病を患っているとかで、低血糖による意識障害が関係している?という話も報道で見ました。そこで気になったので低血糖になるとどんな症状が出るのか、糖尿病患者でなくても低血糖になるのかを調べてみました。
低血糖とは
まずは、低血糖とは何か?から見ていきましょう。
低血糖とは、血液中のブドウ糖が減り過ぎた状態を言います。
ブドウ糖は私たちの体には無くてはならないもので、
脳の唯一の栄養源となるものです。
状態 | |
正常 | |
中枢神経の働きが弱まる | |
意識レベルが低下する |
ブドウ糖は脳のエネルギー源。
それが減ることで中枢神経の働きが鈍ったり、酷い場合には意識レベルが低下するなどの症状が現れます。
低血糖の症状
では、もう少し低血糖の症状について詳しくみていきましょう。
低血糖の軽症度
・異常な空腹感
・あくび
・気持ちが悪い
・眠気
低血糖の中症度
・倦怠感
・脱力感
・動悸
・手足の震え
・冷や汗
・寒気
・めまい
・不安感
低血糖の重症度
・異常行動
・意識消失
・けいれん
・昏睡
このように血糖値が低くなればなるほど重症度は増していきます。
低血糖になる原因
では、なぜ低血糖になるのでしょうか?
糖尿病患者の場合
糖尿病の人は血糖値を下げる薬を服用しています。
その為、
・注射したインスリンの量に対して適量の食事が摂れていない
・インスリン注射の種類や量を間違えた
・インスリン注射の後、食事を摂る時間が遅れた
などの悪条件が重なると、低血糖になる確率が高くなります。
糖尿病でない場合
低血糖になるのは糖尿病患者だけではありません。
・内服薬の使用量過多(間違えて多く飲み過ぎた)
・食事摂取量の不足
・下痢嘔吐が続いた
・激しい運動の後(空腹時の運動)
・アルコールの飲みすぎ
このような場合にも低血糖が起こることがあります。
日常生活でお腹が空き過ぎて気持ちが悪くなったり、イライラしたりすることありますよね。何か食べると気持ち悪さもイライラも落ち着くということが。これも低血糖の一種ですね。
あとがき
今年6月から道路交通法が改正されて、てんかんや無自覚性の低血糖症などは免許更新時に自己申告をするようになりました。虚偽の申告をした場合の罰則も新設されています。
無自覚性低血糖の場合、何の前触れもなく自覚症状もないので気を付けようがないのかもしれませんが、糖尿病のでインスリン治療を受けている方は、低血糖に陥らないよう注意して生活しなければいけないということですね。
何と言っても車は乗れば凶器になりますので。