夜寝るときに、足が冷たくて眠れない。寒くてなかなか寝付けない。冷え性の人は特に冬の睡眠には悩まされますよね。重ね着して寝たり、毛布を暖かいものにしたり、いろいろ創意工夫されてると思いますが、良かれと思ってたことが、全く意味のない対策だった!ということが多々あります。ここでは、冬の睡眠を快適にする方法をご紹介します。「あ~、やってる!」ということがないかチェックしてみて下さいね。
寝る15分前にお風呂に入る
お風呂ってどの時間帯に入りますか?
お風呂に入ってから寝るまでにどのくらいの時間が経っていますか?
私は、寝る1時間くらい前にお風呂に入っていますが、足が冷えてなかなか寝付けない人にお勧めなのは、寝る15分前にもう一度入浴することです。40度のお風呂に5分~10分程度のお湯にもう一度浸かるだけ。これで寒さ対策ができるだけでなく、あっという間に眠りへと落ちていけるのです。
それは、なぜか。
40度のお風呂に10分間入浴すると、皮膚表面と体の深部体温が上昇します。そのあとに布団に入ると、体の表面は温かいままですが、リバウンドで深部体温は急激に下がります。この、深部体温が急激に下がるのがポイント。
眠気は深部体温が下がることによってやって来ます。
深部体温が高い時には眠気は起こりません。
入浴後に布団に入り、深部体温が一度上がって一気に落ちることで、寒い冬でもあっという間に眠りにつくことができるのです。
湯たんぽを利用している人も多いと思いますが、湯たんぽは皮膚表面の温度は上げてくれますが、深部体温までは上げられません。ということは、「深部体温が急激に下がる」という現象が湯たんぽでは得られないのです。
でも、もう一度お風呂に入りなおすとか、正直面倒くさいですよね・・・。寝る15分前に普通にお風呂に入ったとしても、髪の毛を乾かしたり、女性ならお肌の手入れなどをしていたら、とても15分後に布団に入るなんてことはできません。
そんな時に、お風呂の代わりになる方法があります。
それが・・・、
炭酸泉の足湯をする
高濃度の炭酸泉の足湯がおすすめです。炭酸には血管を拡張させる効果があり、炭酸泉に足を浸けることで末梢血管が拡張して血流が増え、皮膚温度が上昇します。
炭酸泉と言っても家には・・・。
と思いきや、バブなどの炭酸系入浴剤で簡単に作ることが出来ます。
・炭酸系の入浴剤を2つ入れる。
・ラップでしっかりフタをして炭酸が逃げないようにする。
多めに炭酸系入浴剤を入れることで、自宅で簡単に高濃度の炭酸泉を作ることができます。
寝まきのフリースは快眠の妨げに!
寒い冬の寝まきと言えば、モッコモコのフリースや裏起毛のスウェットを着ている人が多いと思いますが、これ、快眠の妨げになっているそうです。
冬でも人は眠っている時に体から200ml程度の汗が水蒸気として出ています。ところが、寝まきが化繊だと水蒸気を通さないので、服の内側に湿気が溜まり蒸れてしまいます。
化繊のジャージ 最大73%
化繊のスウェット 最大63%
化繊フリース 最大80%以上
綿の上下 60%以下
快眠を得るためには、服の中が適度な温度・適度な湿度が保たれていなければなりません。上記のように、化繊の吸湿性はほぼゼロに近い状態です。
ところが、綿素材であれば、一旦水蒸気を服の中に取り込み、それを速やかに外に出すことができるので、服の中の湿度を適温に保つことができるのです。また、デザインも重要で、手や足口がキュッと絞ってないものにしましょう。これも蒸気を逃がしやすくする為です。
昼間の靴下を履いてはいけない
足が冷たくて寝られないからと、靴下を履いて寝る人もいると思いますが、これは余計に冷えさせる原因になります。
昼間吐く靴下はずり落ちないように、ゴムがきつめですよね。靴下自体に足を温める効果がないうえに、ゴムで圧迫されることで余計に末梢の血流が悪くなり、冷えが増幅されることになるのです。
毛布をかける順番が重要
寝間着においては、服の中の温度と湿度を適温に保つことが重要でしたよね。布団の中も同じです。
普通はフワフワの毛足が直接体にあたる毛布を掛けてから、羽毛布団などを掛けますよね。実は、コレは間違いなんです。
正解は、毛布→羽毛ではなく、羽毛→毛布です。
毛布→羽毛の場合は、毛布は化繊なので水分を吸わず、布団の中で湿度がこもります。ところが、羽毛→毛布の場合は、体から放出される水蒸気を羽毛布団が吸います。更に、羽毛布団は体の温度によって空気が膨張するので更に吸湿性が高まります。そして、羽毛の上に毛布があるので、体温自体は逃げにくくなるので、湿度は適度に逃がしつつ温度はキープというわけです。
敷き毛布を使っている方も多いと思いますが、これも同じです。一番上に化繊の敷き毛布を持ってくると汗を吸ってくれず蒸れてしまいます。快眠を得るための順番は、敷布団→化繊式毛布→綿の敷パッドが正解です。
肩幅の大きい枕で冷え対策
冬場は肩幅もある大きい枕がオススメです。
布団に入っている部分は温かくても、首と肩は冷気にさらされて冷えてしまいます。それを大き目の枕にすることで、首と肩を冷えから守ってくれる役割をしてくれます。
もし、家に大きい枕がない場合は、ショールを首の上に掛けて寝ても大丈夫です。その際は、首にマフラーのように巻いて寝ずに、ただ掛けるだけにしましょう。首がしまって寝苦しくなってしまいます。
あとがき
どうでしたか?
寒さ対策でやってる!という項目がいくつもあったのではないでしょうか?どれもすぐに実践できることばかりなので、冷えがつらくて寝つきが悪い方は、是非試してみて下さい。