『カナダのロック歌手 アヴリル・ラヴィーンさんが、ライム病で5か月間闘病していた。』というニュースを見て、ライム病??と思い、調べてみました。すると、ライム病はマダニに刺されて起こる感染症だということが分かり、そう言えば、以前日本でもマダニに刺されて人が亡くなったというニュースがあったなと思い出しました。
ライム病とは
ライム病とは、病原体(ボレリア)を保菌しているマダニに刺されることで感染する細菌感染症です。人から人、動物から人への直接感染はなく、マダニに刺された人が発症します。
症状
初期症状は、マダニに刺された部分を中心として、10日~14日後に赤く盛り上がって腫れてきます。そして、円が外に広がるように広がっていきます。これと同時に、筋肉痛や関節痛・頭痛・寒気など一見インフルエンザのような症状が出ることがあります。
そして、病原体が身体全体に運ばれてしまうと、神経症状や心疾患、目の症状や軽度の関節炎が起こることがあり、感染してから数か月~数年後に、重い慢性関節炎や慢性脳髄膜炎など重症化することもあります。が、一般的には重症化はしないと言われています。
治療法
病原体ボレリアは細菌なので、抗生物質による治療が行われます。
神経症状が有るのか無いのかで、使われる抗生物質が異なり、服用後4日~5日程度で症状は軽くなります。その後、だいたい約2週間程度の服用で完治すると言われています。
ただし、治療が遅れた場合や、皮膚症状の範囲が広い場合には、1か月程度の治療が必要になるケースもあります。
予防法
予防法は、マダニに刺されないようにすることが一番です。季節が良くなって山や草むらの多い場所に出かける時には、長袖長ズボンを着用し、服の色もマダニが付いていたらすぐ気付くように白系の服がおすすめです。また、袖口からマダニが入り込まないような工夫も必要です。
万一、皮膚にマダニが付いているのが確認できた場合は、自分でひっぱってマダニを取り除くことはやめましょう。引きはがす時に、マダニの口の部分がちぎれて皮膚内に残ってしまうことがあります。マダニに刺されたら、迷わず皮膚科へ行くようにしましょう。
ライム病は日本でもある?
気になるのは、日本にもマダニは生息しているので、日本でもライム病になるの?ということですよね。
ライム病は主に欧米に多い感染症で、日本では日本紅斑熱・つつが虫病・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が多くを占めているようですね。
→発熱・嘔吐や下痢などの消化器症状・頭痛・意識障害・呼吸器障害など
日本紅斑熱・ツツガムシ病
→発熱・発疹・頭痛・倦怠感・筋肉痛・関節痛など
[clink url=”https://trendstyle96.net/archives/1736″]