冬を代表する果物「みかん」。
みかんはビタミンCの宝庫で、風邪をひいた時や予防に食べると良いと言われています。
実は、みかんには発がん抑制、抗酸化作用、骨粗しょう症予防など、隠された効能があるのです。
みかんの種類いろいろ
“みかん”と一般的に呼んでいるのは温州(うんしゅう)ミカンですが、
みかんの種類、実に色々あるんですよね~。
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温州みかん |
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産地は愛媛県が有名。極早生・早生・中生・晩生の順に市場に出回る。 βクリプトキサンチンの含有量はダントツ。 |
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紀州みかん |
30~60g程度の大きさで”小みかん”とも呼ばれる。 熊本県や和歌山県で多く栽培され、甘みが強く酸味が少ないみかん。 |
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ポンカン |
インド原産のみかんで、βクリプトキサンチンが豊富。 主な原産地は、愛媛・鹿児島・熊本県。甘く、酸味が少ないみかん。 |
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マーコット |
ミカン類×オレンジ類の交配で、原産地はアメリカ。 主な産地は九州・四国地方。糖度が高く、濃厚でコクがある。 |
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伊予かん |
ミカン類×オレンジ類の交配。愛媛県伊予市で栽培。 250g程度の大きさで、果皮が厚めのみかん。 |
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不知火(デコポン) |
ポンカン×清見の交配種で、主な産地は熊本県と愛媛県。 230g程度の大きさで、頭が出っ張っているのが特徴。 |
一部をご紹介しましたが、交配種を含めると本当にたくさんの種類があります。
みかんの栄養素について
みかんの注目されている栄養素をご紹介します。
ビタミンC
・コラーゲンの合成促進
・LDLコレステロールの酸化防止
・ホルモンの合成促進
・鉄の吸収促進
・メラニン色素沈着の抑制
・壊血病(皮下や歯茎から出血する病気)の予防
βクリプトキサンチン
・骨を壊す破骨細胞の働きを抑制(骨粗しょう症予防)
・抗酸化作用(老化防止や風邪予防)
・発がん性物質の抑制
ヘスペリジン
・毛細血管の強化
・抗アレルギー作用
・抗ウィルス作用
・ビタミンCの吸収を高める
・高血圧を予防
みかんの色素成分のβクリプトキサンチンは、カロテノイドの一種。
カロテノイドは抗酸化作用が高く、
カロテノイドの血中濃度が高い人は、動脈硬化や糖尿病のリスクが低いことが判っています。
また、最近特に注目されているのが、骨粗しょう症の予防効果です。
ビタミンCも骨のコラーゲン合成には不可欠な栄養素で、
これにβクリプトキサンチンが加わることで、より丈夫な骨を維持することができます。
みかんの効能を得るために必要な1日の摂取量
1日に3個食べると、βクリプトキサンチンの効果が期待できます。
ビタミンC+βクリプトキサンチン=骨粗しょう症予防
ビタミンC+ヘルペリジン=免疫力upで風邪予防
ヘスペリジンは筋や内袋に多く含まれているので、それごと食べるのがオススメ。
よく昔から「みかんを食べすぎると手が黄色くなる」と言われますよね。
これ、「柑皮症」と呼ばれるもので、皮膚が黄色くなる症状が出ますが、
みかんを食べるのをやめれば自然と治ります。
みかんは1日最高何個までなら食べていいの?と思いますが、
みかんは食べ過ぎると体を冷やしてしまいますので、
やはり1日2~3個程度にとどめておいた方が良いでしょう。
忘れてはいけない!みかんの皮の効能
みかんを食べた後の皮、どうしてますか?
普通は捨てますよね。
でも、それはとても勿体ないことなんです!
みかんの皮は果実よりも栄養が豊富で、
特にポリフェノールの含有量が圧倒的に多いのです。
とはいえ、みかんの皮を丸ごと食べることは抵抗ありますよね。
テレビでよく拝見する南雲先生は、みかんは皮ごと食べるそうですが、
胃腸の弱い方がマネをすると逆に胃を痛めてしまうそうなので要注意です。
では、どうしたら?
みかんの皮をよく洗って、2~3日天日干しにして乾燥させます。(陳皮)
それを刻んでカップに入れて、お湯を注いで飲んだり、
ミキサーで粉状にして調味料としても使えます。
また、みかんの皮にはリモネンやテルピネンなどの精油が含まれていますので、
みかんの皮をガーゼ等の袋に入れて、お風呂に入れて揉みこむことで
お湯にみかんの成分が溶け出し、血行改善に役立ってくれます。
あとがき
やはり旬のものを旬の時に頂くというのは、理に適ってることなんですね。
みかんは冬のもの。
冬は空気が乾燥しウィルスが繁殖しやすい季節。
その時に抗ウィルス作用や免疫力UP作用のあるみかんを食べることで、
風邪予防という仕事を担ってくれているんですね。
抗酸化作用も高く、骨粗しょう症の予防にもなるみかん。
余すとこなく使えるみかん。
皮も利用してみかんの恩恵をバッチリ受けたいですね。