子宮頸がんを予防する為の子宮頸がんワクチン「サーバリックス」の副作用が問題になっています。子宮頸がんは20代から患者数が急増するため、ウィルスに感染する可能性の低い10代のうちにワクチンを接種し、子宮頸がんの発症を効果的に予防しようということなのですが・・・。重すぎる副作用に危険すら感じてしまいます。
子宮頸がんワクチンには2種類ある
子宮頸がんは、発がん性ヒトパピローマウィルス(HPV)に感染することで発症し、
20代から患者数が急増する病気です。
子宮頸がんワクチンには「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類があります。

子宮頸がんの原因となる HPV16・HPV18 を予防
子宮頸がんの原因となる HPV16・HPV18 を予防
尖圭コンジローマの原因となる HPV6・HPV11 を予防
違いは上記のように、
サーバリックスはHPV2価ワクチンで、ガーダシルはHPV4価ワクチン。
サーバリックスは子宮頸がん、ガーダシルは子宮頸がんと尖圭コンジローマ(性感染症)を
予防します。
予防接種は10歳以上(セクシャルデビュー前)の女性が対象で、3回接種します。
どのワクチンを接種するのかは保護者にゆだねられており、
子宮頸がんのみ予防できればいい場合は、サーバリックスを選択される方が多いです。
(医療機関によって選択できないところもあるようです。)
そのサーバリックスを接種した女児に重篤な副作用が発生しています。
サーバリックスの副作用
子宮頸(けい)がんワクチン「サーバリックス」を接種した東京都杉並区の女子中学生(14)が、歩行障害などの重い症状が出て、1年3カ月にわたり通学できない状況だったことが、7日の区議会で明らかになった。無料接種を行った区は「接種の副反応」と認め、補償する方針だ。補償額は未定。
サーバリックスは3回の接種が必要。母親によると、女子中学生は12歳だった2011年10月に区内の医療機関で2回目の接種をした。その直後、接種した左腕がしびれ、腫れて痛む症状が出た。症状は脚や背中にも広がり入院。今年1月には通学できる状態になったが、割り算ができないなどの症状が残っているという。
接種した区内の医療機関は「サーバリックスの副反応」と診断し保健所に報告した。厚生労働省によると、昨年8月末の時点で、全国で接種した延べ663万5千人のうち956人に副反応が起きているという。失神が多いが「四肢の運動能力低下」「歩行不能」などで未回復の例もあり、副反応の発生率はインフルエンザワクチンの10倍程度という。
サーバリックスによる副作用はこれだけではありません。
心臓に持病があり因果関係はハッキリとはしていませんが、
国内で中学女児1人の死亡例もあります。
また、アメリカのワクチン有害事象報告制度「VAERS」によると、
サーバリックスとガーダシルのワクチンによる副作用被害者数は全世界で28,661人で、
死亡者数は130人という報告があります。
これはあくまでも報告された実数であって、
実際の未報告数も含めると、10倍以上の人が副作用の被害に遭っているのではと
予測しています。
子宮頸がんワクチンの効果
子宮頸がんワクチンの効果はどのくらいあるのでしょうか?
サーバリックスは約8年間、ガーダシルは4年間の効果持続期間があると言われています。
サーバリックスの方が期間が長いのは、効果を長持ちさせるためにAS04という
新しいアジュバントが添加されています。
サーバリックスとガーダシルの子宮頸がん予防効果については、さほど違いはありません。
体内で残る効果の期間の差ぐらいです。
あとがき
子宮頸がんの原因は、ほぼ100%HPV(ヒトパピローマウィルス)です。
その中で特に発がん性が高いのが、HPV18とHPV16なのですが、
具体的にいうとHPV31,33,35,39など、まだまだ種類があります。
子宮頸がんワクチンで、全てのHPVに対応できるわけではありません。
例えHPVに感染したとしても、90%は免疫効果によって自然消滅します。
最悪、がん化したとしても子宮頸がんはゆっくり進行することが多いので、
20歳からの子宮頸がん検診で早期発見することが可能です。
子宮頸がんワクチンはまだ接種開始されから年数が浅く、
効果の持続性はまだ確定的ではありません。
副作用についても検証件数が少なく、安全だといえるだけの証拠が無いのではないでしょうか。
これらを踏まえた時に、
子宮頸がんを予防するための予防接種で、これまで何ら不自由なく過ごしていたわが子を
重篤な副作用を抱えさせてしまう危険にさらすかもしれない。
「子宮頸がんワクチンを接種するのか・しないのか」
保護者は迷うこととなります。
現段階での私の選択は「接種しない」です。
予防接種による重篤な副作用は、子宮頸がんワクチンに限ったことではありません。
任意の予防接種を受ける際は、様々なことをしっかりと熟慮した上で接種すべきだと
思います。
<追記>
興味深い記事を見つけました。
子宮頸がんワクチンの危険性について
6月14日、子宮頸がんワクチン接種後の体中の痛みを訴えるケースが30例以上報告され、
回復していない例もあるため、厚生労働省は積極的な接種の呼びかけを中止にしました。
これにより、ワクチン接種をどうするか、親の判断に委ねられることとなり、
堂々と接種拒否の選択を取ることが出来ます。